知的文章とプレゼンテーション【黒木登志夫 中公新書】
私は昔、Webサイト・blogで思いつくまま文章を書いていた。そのクセは今でも残っている。業務では何度も推敲をするが、第1稿時点では、今でも『文書・文章は、相手に伝わってナンボ』というのを忘れた文書構成になることがある。
日本語は、伝えたい事に対するアプローチが多種多様で、その選択を誤ると、相手に伝わらない自己満足の駄文が、いともたやすく出来上がる。とても難しい言語だ。
そんな訳で、私は、文書の書き方についての本を、不定期に買って読むことを繰り返している。今回の本もその一環である。
さて、ひと通りこの本を読んだ。ためになる事は多く書いてあるが、他者著書からの引用がとても多く、読み辛い感もあった(これは私の学が無いことが理由か)。論文ってのはこういうものなのかー?
私が吸い上げたポイントは以下。
・知的三原則「文書は、簡潔・明快・論理的であること」
・構成は「幹から枝葉へ」
・起承「展」結
・事実と意見は分けて記述
・パワーポイントスライドは過密にしない
ポイントが他の著書とかぶるのは、仕方なし。むしろそこが重点なのだ、とも言える。
最後に個人的な事を。業務における他者の文書について、最近気になった点を4つ挙げる。
- 段落分けをせず、句読点も付けず、とにかく1文で表現する
→あなたは椎名誠さんじゃないです。 - 読み手に内容補完を期待する
→新しく入ってきた人はどうすればいいのですか? - 文書内に、責任の逃げ道を作る
→あなたが決めた仕様なのに、なぜ逃げ腰なの…。 - 「自分は書きベタだから」と、より良い文書を書く事を放棄する
→おいこらー。