閑古鳥音楽帳

万年閑古鳥。とても細々とオリジナルの曲を作ってる人のブログです。

特急便ガール!【美奈川護 メディアワークス文庫】

 ここ数年のライトノベルは、年齢のせいもあろうが、ついて行けなくなった。だからといって、ガチガチのお堅い小説ばかりを選択するのも肩が凝る。こんな私に丁度良いのが、メディアワークス文庫だ。数えてみたら、今24冊ある。既に捨てたものも含めると、大体30冊弱になる。

 メディアワークス文庫は、私の定義では「ライトミドルノベル」に入る。ライトノベルと本格小説の間、というのが私の認識だ(※1)。例外はあるが、読み物として気軽に読める作品が多く、挿絵が無いので外でも特別気にせず読めることが魅力。

 

 さて、10日に読了したのは、美奈川護さんの「特急便ガール!」。彼女の作品は、実はこれよりも後に出版された「ドラフィル!」シリーズ3冊を読了済である。面白かったので過去作品にも手を出した、ということだ。

 感想として、「ドラフィル!」よりも「特急便ガール!」の方が、特殊な知識を必要としない一般向けの作品であり、読み易いと感じる。ドラフィルはクラシックが題材であるため、過去の作曲家の作品名や音楽用語の連発があり、多少人を選ぶ、という違いがある。その辺をいくらか読み飛ばしても面白いのは間違いないが。

 また、美奈川さんの軽快な文章と、美奈川さん作品の特徴(なのか?)である『オフェンシブな女性の行動』の爽快感が読んでいて楽しい。物語上、話の舞台が急に変わるのだが、それにより想定外の方向に話が飛ぶのも面白い。

 次は続編「超特急便ガール!」を読むので、引き続き楽しもう。

  積み本、5冊。

 

※1:私の中での小説の定義は、後日別枠で記事にする