閑古鳥音楽帳

万年閑古鳥。とても細々とオリジナルの曲を作ってる人のブログです。

再起のために

 3年半ぶりにブログ投稿して、曲作るのも再開するかー、となんとなく思った所で3日経過。

 ただでさえここ10年ほど無気力状態である。昔のような、内から湧き上がる作曲衝動みたいなものは当然無い。この投稿すらかなり気力を使っている。

 JASRACによりMIDI文化が壊滅し、誰かの曲のアレンジから再開するなんて事もできなくなった(公開しない習作などやる気が出るはずもない)。ますます敷居は高い。

 

 月並だが『オリジナルのゲーム』を妄想企画し、これに対する曲を作るというテーマもので始めていきたいと思う。東方紅魔郷シリーズが確かこういうアプローチだったよね?

放置、3年半の後に

要するに

過去に持っていたDTMのスキルなんて、もう完全に失っているんだから

違う側面から攻めてみりゃいいのかな。

 

自分から全てを捨てておいて 自分から呆れさせておいて

とても虫の良い話だとは思うけど

これからの活動が かつての友の目に入ることを願う。

よろず占い処 陰陽屋あやうし【天野頌子 ポプラ文庫】

 『陰陽屋へようこそ』に続く、よろず占いシリーズの2作目。1冊だけでは判断がつかないので、とりあえず2冊目も買ってみた(2冊目から展開が変わる期待)。

 元々、天野さんの作風がこういうものなのか? 1作目と同様、山も谷も限りなく振れ幅が小さく、伏線は大体が想像が付く範囲内のもので、とにかく、ゆるーりゆるりーと話が進む。

 ここまで読んで、「男(32)をターゲットにした本ではないのだ」と思った。そう思った上で、改めて考えると、この本のターゲットは女子小学生~女子中学生くらいなのかな。高校生くらいになってくると、この本は内容が薄いと思う。

 というわけで、3冊目以降は買わないことにした。

 

リハビリ曲(ショート・ショート)

■ドラム曲SS001

 https://docs.google.com/file/d/0B5mu3EitWB5fUkVEY3AwdkNmVDA/edit?usp=sharing

 5月に作曲復帰して以来、スネアとタムの打ち込みを全くしていなかったので、ちょっと練習。わりかし、跳ねてくれたかな?

知的文章とプレゼンテーション【黒木登志夫 中公新書】

 私は昔、Webサイト・blogで思いつくまま文章を書いていた。そのクセは今でも残っている。業務では何度も推敲をするが、第1稿時点では、今でも『文書・文章は、相手に伝わってナンボ』というのを忘れた文書構成になることがある。

 日本語は、伝えたい事に対するアプローチが多種多様で、その選択を誤ると、相手に伝わらない自己満足の駄文が、いともたやすく出来上がる。とても難しい言語だ。

 そんな訳で、私は、文書の書き方についての本を、不定期に買って読むことを繰り返している。今回の本もその一環である。

 

 さて、ひと通りこの本を読んだ。ためになる事は多く書いてあるが、他者著書からの引用がとても多く、読み辛い感もあった(これは私の学が無いことが理由か)。論文ってのはこういうものなのかー?

 私が吸い上げたポイントは以下。

 ・知的三原則「文書は、簡潔・明快・論理的であること」

 ・構成は「幹から枝葉へ」

 ・起承「展」結

 ・事実と意見は分けて記述

 ・パワーポイントスライドは過密にしない

 ポイントが他の著書とかぶるのは、仕方なし。むしろそこが重点なのだ、とも言える。

 

 最後に個人的な事を。業務における他者の文書について、最近気になった点を4つ挙げる。

  1. 段落分けをせず、句読点も付けず、とにかく1文で表現する
     →あなたは椎名誠さんじゃないです。
  2. 読み手に内容補完を期待する
     →新しく入ってきた人はどうすればいいのですか?
  3. 文書内に、責任の逃げ道を作る
     →あなたが決めた仕様なのに、なぜ逃げ腰なの…。
  4. 「自分は書きベタだから」と、より良い文書を書く事を放棄する
     →おいこらー。

日本を創った12人【堺屋太一 PHP文庫】

 7/31から8/4まで夏季休暇(実際は、7/29と7/30が、夏季休暇中の休日出勤)。この間に、1日1冊ずつ、読み終わった本について書いていけるのが理想。

 さて、「日本を作った12人」である。本の中では、以下の12人について触れている。

  1. 聖徳太子
  2. 光源氏
  3. 源頼朝
  4. 織田信長
  5. 石田三成
  6. 徳川家康
  7. 石田梅岩
  8. 大久保利通
  9. 渋沢栄一
  10. マッカーサー
  11. 池田勇人
  12. 松下幸之助

 誰でも7~8人は知っているくらい、有名な人物に焦点を当てて書かれている。私も「知っている名前が多いなー」と、そこから興味を持って買ったクチだ。結果、今年中に、もう一度読み返したいと思う一冊となった。

 読後、現代の日本に対し、特に大きい影響を与えているのは、聖徳太子池田勇人かなと思った。

 

 聖徳太子は、旧来の神道と伝来の仏教を共存させた点(習合思想)が非常に大きい。海外を見れば分かるように、21世紀の現代でも宗教戦争は起きるし、テロも紛争も宗教絡みが多い。もし聖徳太子が習合思想を完成していなければ、日本でも宗教戦争が頻繁に起きただろう。

 戦争は国を疲弊させ、外国が付け込むスキを生む。「今の日本が私たちの知る日本であるのは、約1500年前の日本人が生み出した考え方に依るのだ」と考えると、割とロマンである。

 仮に習合思想が、神道と仏教を共存させるための思い付きであったとして、それが現代にここまで影響するとは思っていなかっただろうなあ。

 

 池田勇人は、経済大国日本への筋道を作り出した点。私達が今のレベルで生活しているのは、池田勇人の「所得倍増計画」があったからこそである。でなければ、2013年時点の日本が発展途上国であった可能性は、ある。

 「所得倍増計画」には功罪両面がある。経済的に豊かになった代償として、公害、過密・過疎、地域コミュニティ崩壊、カネが全ての社会…など、様々なひずみが生まれた。私が特に思うのは、(私も含め)各々の利己性が強くなっている点だ。電車マナーとか、老若男女を問わずいろいろヒドいわけで。

 先日、電車とホームの間にハマり込んでしまった女性を、駅員と乗客で助けた記事があった。あれが例外とは言わない。おそらく現代は『日本人固有の助け合い精神』と、所得倍増計画以降の『利己的精神』が入り混じった状態なのではないか?

 「立ち止まり、振り返り、見直す」ときにあると、私は思う。

 

 この本は、飛鳥時代の人物を導入にし、途中から「官僚制度が悪い、官僚制度が悪い」と連呼し始める。すこしその辺りにうざったい所はあるが、全体的には面白い内容だ。

 

 

音割れ問題解決の兆し

 私の部屋には、2台PCがある。1台は音楽・サイト作成・Blog・VMWare用。もう1台はホビー用である。

 作曲を再開した直後から『音楽用PCでマスタリングしたmp3ファイルを、ホビー用PCで聴くと、音割れが起きる』現象に悩まされてきた。6月から延々と、ビットレートがまずいのか、周波数がまずいのか、はたまたマスタリングの調整がまずいのかと、試行錯誤していたが、今まで未解決であった。

 

 そんなある日、SteamでPortal2をプレイしていると、かなりの頻度で音割れが発生した。その時は「あれー、音割れしてるなあ」くらいの感覚だったが、後になっておかしいと感じた。市販ゲームでそれはないだろうと。

 で、気付いた。

「もしかして、ソフトの問題でなく、ハードの問題で音割れしてたの?」

 

 結果、正解。出力デバイスを複数切り替えた結果、問題は、ホビー用PCとスピーカーを繋ぐケーブル、またはスピーカーのどちらかであることまで突き止めた。

 まさか、原因がハード(寿命)とは。確かにスピーカーは10年以上使っており、音質がフラットでもないので、買い換えなければとは思っていたけども。たとえ趣味でも、努力のベクトルがスタートから真逆だったことが分かると、脱力するわー…。